Twitter - Wikipedia
Twitter(ツイッター[注 1])は、140文字以内の「ツイート」 (tweet) と称される短文を投稿できる情報サービス[1]である。「ミニブログ」[3][4] 「マイクロブログ」[5]といったカテゴリーに括られる。
twitterは「さえずり・興奮」「無駄話」、または「なじる人・嘲る人」の意味[6]。tweet は「鳥のさえずり」の意味で、日本では「つぶやき」と意訳され定着している[注 2]。
ゆるいつながり[8]が発生し、広い意味でのソーシャル・ネットワーキング・サービスの1つといわれることもある[3][注 3]。2006年7月にオブビアウス社(現Twitter社)が開始したサービスで、同社の登録商標(日本第5188811号)である。
ツイッターに発言を投稿するにはパソコンや携帯電話、スマートフォンで自身のアカウントにログインし、画面上部のボックスに140文字以内で内容を入力し「ツイート」ボタンを押すことで投稿が完了する。また携帯メールでの投稿も可能である。[1] この投稿はインターネットに接続できる環境であれば誰でも見ることが出来る。[10]
またツイッターにログインした際自分専用のページ「ホーム」のタイムラインには、自分の投稿とあらかじめ「フォロー」したユーザーの投稿が時系列順に表示され、各ユーザーが自分の近況や感じたことなどを投稿し、時に他のユーザーがそれに対して話しかけたりすることで、メールやIMに比べて「ゆるい」コミュニケーションが生まれる。
一方「キーワード検索」をすると「キーワードを含んだ投稿」のタイムラインが生成され、「キーワードを含んだ投稿」でつながったグループが自然発生する。同じキーワードを含んだ投稿をすれば、グループに参加することもできる。「トレンド」により、いま多く投稿されている「キーワード」を知ることができる。トレンドの範囲を国別に、または主要都市別に絞り込む機能もある。日本は日本全国と東京のみ。
投稿や閲覧は公式サイト上で行うほか、便利な機能を備えた各種のクライアント・クライアントウェブサービスや、iPhone(アイフォン)やAndroid(アンドロイド)といったスマートフォン用のアプリも多数公開されており、またUbuntu 10.04以降では標準でマイクロブログクライアントのGwibberが搭載され、デスクトップ環境に統合されるなど、様々な環境で使うことが出来る。
コミュニケーション・メディア(通信媒体)の分類方法として、情報の送信されるタイミングと受信側に届くタイミングのギャップの有無により「同期型(ギャップなし)」「非同期型(ギャップあり)」に分けるものがあるが[注 4]、ツイッターの場合は原則として非同期的(ある利用者のツイートが別の利用者に読まれるまでにタイムラグがある)に使用されているものの、一時的に同期的に(つまりチャットのようにほぼリアルタイムで)通信が行われることがあり、同期型と非同期型が混在した媒体であるといえる。利用者が必要に応じて同期的な通信することを選択できるという意味で「選択同期」と表現されることもある。[11]
創成期にブログ・サービス「ブロガー」を開発し、その後グーグル社に売却したエヴァン・ウィリアムズや、ブロガーの開発チームの一員だったビズ・ストーン、ジャック・ドーシーらが中心となって開発した。ジャック・ドーシーによると、ツイッターの基本構想は自身が2000年6月に思いついた[12]。LiveJournalよりもリアルタイム性が高く、どこにいても自分の状況を知人に知らせたり、逆に知人の状況を把握できたりするサービスの可能性に気づいたという。ドーシーはそのアイデアを5年間あたため続け、その後、オデオ社のプロジェクトとして立ち上げた。2006年7月から始まったツイッターのサービスは、2007年3月に米国で開催されたイベントサウス・バイ・ウェスト(South by Southwest、SXSW)でブログ関連の賞を受賞した[13][14]ことで一躍注目を集めるようになった。設立以来、共同創業者たちが主に自己資金で経営してきたが、2007年7月26日にユニオン・スクエア・ベンチャーズ(Union Square Ventures)やチャールズ・リバー・ベンチャーズ(Charles River Ventures)、複数の個人投資家から資金を調達したことを発表した[15]。
2008年1月7日、デジタルガレージグループがツイッターに出資するとともに、日本展開の支援を発表[16]、2008年4月23日にユーザインターフェースが日本語化された日本語版が利用可能になった[17]。さらに2009年10月15日には携帯電話向けサイトを開設[18]、同時にウィルコムの公式コンテンツとして登録された[19]。
2008年2月1日、ツイッターは信頼性を理由に、NTTコミュニケーションズ100パーセント子会社であるNTT Americaのホスティングサービスを選んだと発表した[20][21][22]。
2009年3月23日、大手企業重役つぶやきサイトの「エグゼック・ツイーツ」(ExecTweets)が設立された。このサイトのスポンサーはマイクロソフトである。また、マイクロソフトは自社のXbox Live(エックスボックス・ライブ)から、ツイッターやフェイスブックやラスト・エフエムなどへアクセスできるサービスを付加する計画を発表している。
2010年4月9日にはリサーチ・イン・モーション社と協力してブラックベリー端末用公式クライアントアプリ「ツイッター・フォー・ブラックベリー」(Twitter for BlackBerry)の無料配布を開始し[23]、同日はさらにアイフォン端末用閲覧アプリ「ツイーティー」(Tweetie)を買収しツイッター公式アプリとして無料配布すると発表[24]、5月19日より「ツイッター・フォー・アイフォン」(Twitter for iPhone)として公開された[25]。また4月30日にはグーグル社のアンドロイド開発チームと協力して開発されたアンドロイド用公式閲覧アプリ「ツイッター・フォー・アンドロイド」(Twitter for Android)の無料配布も開始されている[26]。
2010年6月30日をもってBASIC認証(ベーシック—)の使用を終了し、OAuth(オーオース)に移行すると発表したが、2010 FIFAワールドカップの開催以後その影響でシステムが不安定になったことから、8月16日に延期された[27]。
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