エンジニアから見たOracle Database Applianceの特徴とは?(2/3):企業のIT・経営・ビジネスをつなぐ情報サイト EnterpriseZine (EZ)
こういった"複雑に構成されたシステム"の課題に対して、登場したのがOracle Database Applianceです。ソフトウェア・ハードウェア、さらにはクラスタ等の構成まで、事前構成済の状態で使用可能な製品です。エンジニアの観点から、その特徴を見ていきましょう。
Oracle Database Applianceでは、4UサイズのBOX内に、独立した2サーバー(2SC:System Controller)と20本の共有ディスクおよび4本のSSDディスクが同梱されており、内部的に結線されています。
共有ディスクの管理は、Oracle Grid Infrastructureが提供するASM(Automatic Storage Management)とOracle Database Applianceの管理プロセスであるoakdプロセスが連携して行います。ディスク障害等をプロアクティブに検知した上で、ASM Disk削除等の対応を自動的に行います。また、ディスクパスの冗長化もLinuxのdevice-mapperの設定が自動的に行われており、高可用性構成がデフォルトで実装されています。
データベース・サーバーの管理は、Oracle Grid Infrastructureが提供するOracle ClusterwareとOracle Real Application Clustersを用いることにより、2台のサーバーでの高可用性構成(Active-Active)がデフォルトで実装されています。可用性の要件に応じて、Active-StandbyのOracle RAC One Node構成やSingle構成とすることも可能です。
これらの設定は、全てインストール・ツール(Oracle Appliance Manager)で"選択する"だけで可能なのです。
また、データベースのインフラ設計においては、OSのパラメータ設定やI/Oスケジューラの設定も重要ですが、これらの設定もOracle Database Applianceでは最適化された設定が事前実装済みです。
例えば、12月の記事でご紹介した"HugePages"もデフォルトで設定済みなのです。
また、データベースの初期化パラメータも、データベース規模に応じて事前にチューニングされた値が設定済みです。
なお、サーバースペックの詳細は、以下資料(*PDF)をご覧ください。
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